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きょうのみどりさんの穴
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やっと、ミッドサマーを観ることができた。

結論から言うと、すごくよかった。

美しい死、美しい画面、生と死に向き合う姿勢、循環する命。全てが良かった。

人間は、自分の考えた常識に囚われ過ぎきている。
主人公の女性も、死の哀しみに囚われて、苦しんでいるのだけど、この村の習慣に強烈に触れることで死の哀しみという概念から最後は解き放たれる。
解放と救済の物語り。彼女は最後心を解き放ったんだ。

特に、頭が潰れる描写の美術がよくできていて感心した。潰れ方、血の飛び散り方すごく美しかった。死はただ美しい瞬間であるということが画面一杯に表現されていた。
白を基調に、花々と緑の配色もまた美しい。
ドラッグの幻覚の描写もちょうどよく面白い。草が身体に生えてくるのも、生命の循環を表していると思う。
監督はきっと生命について循環としか思っていないんじゃないかな。もう一つの作品も観てみたい。

哀しみの表現も強くリアルで良かった。女は、哀しみ、激しく叫びをあげ続ける。それは、側から見たら滑稽でもあるかもしれない。音楽であり踊りであり、祈り。
生命の循環のなかの死であると理解した人々でさえも、その死の瞬間は悲しげで抵抗を見せる。火に焼かれる人は叫びをあげる。
ただ受け入れるだけじゃないところが、フィクションの壁を越えて生々しい。
人は多面的だ。循環を理解している面と、死を恐怖する面が同時に存在している。

現代社会の中で、固定概念や常識に縛られ、堅い頭で居ることが生命にとってどれだけの苦しみを与えているのかがわかる作品でした。

我々はただ巡るだけの命である。驕ることなかれ。
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1987/08/21
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